Rさんがチャットレディを始めたきっかけ「InstagramやSNSでのマウントにうんざり。お金を稼いで見返したい！」

周囲のキラキラ投稿に疲れた大学生Rさん

「映え」を競うようなInstagramの投稿。
毎週のように旅行、ブランドバッグ、美容医療、タワマンでの女子会──。

大学生のRさんがチャットレディという働き方を選んだきっかけは、 そういったSNSでのマウント合戦に対する強い違和感と反発心でした。

「なんで、あの子はあんなにお金使えるんだろう？」「親の金でしょ？」「いいね稼ぎたいだけじゃん」──。 そう思いながらも、どこかで「自分もああなりたい」と感じていたそうです。

スクロールするたびに押し寄せる劣等感。
目に入るたびに「自分だけが取り残されてる」ような孤独感。
そうした感情に、Rさんは毎日心を消耗していたといいます。

「お金がない」が、自己肯定感を下げていた

Rさんは、地方から上京して一人暮らし。
奨学金とカフェのバイトでなんとか生活を維持する日々でした。

学費、家賃、食費、交際費──。
どこを切り詰めても「余裕」が生まれることはなく、 次第に「自分には無理なんじゃないか」と思い始めるようになったそうです。

「いいね数」や「ストーリーの充実度」が、まるで今の自分の価値を示すかのように感じ、 気づけばどんどん自己肯定感が下がっていったと言います。

そんな時に「在宅チャットレディ」という仕事を見つけた彼女は、強く興味を持ちながらも最初は迷っていたそうです。

「稼いで、見返したい」──背中を押したのは怒りだった

「SNSで見せびらかしてる人たちに一泡吹かせたい」。 それが、Rさんがチャットレディの世界に飛び込んだ理由でした。

在宅なら誰にも会わずにできるし、夜の数時間だけでOK。
「これなら、私でもできるかも」と思ったそうです。

最初は不安もあったものの、始めてすぐに毎月30万円前後を安定して稼げるように。
1年経つ頃には、引っ越しや美容、ファッションにもお金を使えるようになり、 「自信がついた」と話していたのが印象的でした。

さらに驚いたのは、Rさんのような大学生や20代の女性が 意外と多くチャットレディとして活動していること。 「自分だけじゃなかった」と安心した反面、
「じゃあ、負けてられない」とやる気が湧いてきたとも話していました。

稼ぐことで得られた“自己肯定感”と“余裕”

「他人のSNSに振り回されなくなった」とRさんは言います。
稼ぐことで、比較ではなく、自分自身の基準で生きられるようになったのだそうです。

今では、SNSは“発信の場”と割り切り、見る時間すら減ったとのこと。 「マウントに疲れた人にこそ、自分で稼ぐという選択肢を知ってほしい」と語ってくれました。

見返したかった誰かよりも、「過去の自分」を超えていく──。 それがRさんが本当に得たものだったのかもしれません。

そして今では、「チャットレディを経験したことが、これからの人生でも役立ちそう」と話しています。
働き方の選択肢を早いうちに知れたことで、将来に対する安心感も持てるようになったのだとか。